それは昔々のお話です。 異動になったため、私は自分の仕事を新しく採用された人に引き継がなければいけませんでした。その新しく採用された人は中国人でありましたが、中国語のみならず英語と日本語が話せるというトリリンガルでありました。 その人に対して、懸命に英語で引き継ぎを行っていた私でしたが、私の英語があまりにもアレだったのでしょう。彼女はため息をついて「日本語で引き継ぎしていいっすよ」と言いました。バカにされたと思った私は悔しさのあまり、家に帰って5キロほどジョギングしました。腰を痛めました。 そうです、この中国人の新人は私よりも年上で、なかなか気の強い女でありました。自分の実力に相当な自信があったのでしょう。人に好かれようという態度が見受けられませんでした。引き継ぎをしていても「わかりますから」や「これはなんで私がやるんですか?」と言った具合に、ちょっと態度が上から目線でした。 それを元友人