スマートフォン大国・中国。外からは「ブラックボックス」同様だった中国のアンドロイド系スマホアプリの状況が明らかになってきた。スマホアプリ分析最大手、米アップアニーのツールが、この分野にも対応するようになったためだ。そこから見えてきたものとは--【尾村洋介/統合デジタル取材センター】 これまで、中国のスマホ市場で8割以上を占めるとみられるアンドロイド系スマホのアプリは、実情がつかみにくかった。中国の特殊なアプリストア体制のためだ。 スマホの基本ソフト(OS)は、アップルのiOS系(iPhone)とグーグルのアンドロイド系の二つがあるが、中国では規制により、グーグルプレイストアにアクセスできない。アンドロイドスマホの利用者は、テンセントや百度など、中国企業が運営するアプリストアからダウンロードする。中国企業のアプリストアは、国内に100以上存在するとされ、正確なデータは把握しにくかった。