先日、とある資格試験を受けてきた。早く会場に着いたので、買っておいたけど一度も開いたことのなかったテキストを開いてみる。もうね、チンプンカンプン。英語の文を見ているはずなのに、内容が全く入ってこない。多分古代エジプトの文字とかの方がまだ読める、って思った。ほら、ああいうのってフィーリングじゃん?多分。分からなすぎて、絶望感が謎の笑いを生み出す。でもひとしきりニヤニヤし終わると、焦りが訪れた。ヤバい。 そんな時に、隣の席に着いたのは恐らく私と同じくらいの年齢の男の人。その人、席に着くなり、「すいません、消しゴム貸してもらえませんか?」って私に話しかけてきた。普段男性から話しかけられることのない私は、それだけで舞い上がる。筆記用具を貸すだけなのに、もう恋人ゲットしたくらいのテンションだった。心の中で鯛やヒラメと共に私も踊ってる。「もちろん!どうぞどうぞ!」と筆箱から消しゴムを出す。お礼を言う彼