行政が紡ぐ「赤い糸」－。愛媛県の「えひめ結婚支援センター」（松山市、 https://www.msc-ehime.jp/ ）による婚活事業が好評だ。人工知能（ＡＩ）と蓄積された利用者のデータを使い、相手を幅広く選べるシステムも導入し、結婚が成立した組み合わせは約９００組。婚活事業に取り組む団体などの視察が相次ぎ、同システムを導入した自治体は１０を超えている。 ■まるで「ＩＤ野球」 センターは県が未婚・晩婚化対策として平成２０（２００８）年１１月に設立し、県法人会連合会に運営を委託。今年１月までに延べ約７３００組のお見合いをお膳立てした。 ２７（２０１５）年３月からは、ＡＩと利用者の婚活履歴を蓄積した「ビッグデータ」を活用。利用者が好みの相手を検索すると、同じ相手を選んだ別の利用者とグループ化され、ＡＩがそれぞれの婚活履歴を解析し、「好みに近い」相手も選択肢として提示する。 公共性が高い機関

長野市は、結婚に関連したイベントなどの情報を発信するウェブサイト「ご縁ながの・ココカラ」を開設した。 サイトでは、「はじめての婚活」と題し、婚活ノウハウなどの情報を提供。「お役立ち情報」のページでは、結婚に関連したコラムやおすすめデートスポットなどの情報を紹介する。結婚相談所の案内もある。 市は、全６回の婚活応援イベントを企画。９月９日には第１弾として、「ダッチオーブンでピザ焼き体験＆ＢＢＱ！」が同市の戸隠キャンプ場で開催される。参加費は３千円。対象は、市内在住・在勤、市に移住を希望している２０〜４０代の独身者。定員は男女各１５人。申し込みの締め切りは９月１日。問い合わせは市マリッジサポート課（電）０２６・２２４・８６３９。

和歌山市は、結婚を希望する若者たちに出会いの場の情報提供などを行う「婚活応援団」を結成した。結婚したい若者に寄り添うおせっかいおじさん・おばさんの役割を担う取り組み。結婚支援事業を実施している市こども未来部の宮崎久部長（５６）が団長に任命され、「幸せな人生の選択肢の一つとして、結婚を希望する人の気持ちに寄り添った支援がしたい」と意気込んでいる。 国の平成２７年出生動向基本調査の結果では、１８〜３４歳の独身男女の未婚理由として、「適当な相手にめぐり会わない」が最も多く挙げられている。市によると、市職員の４５歳未満の独身率は、男性が約３６％、女性は約５６％（２９年１月現在）を占めているという。 こうした背景から、婚活応援団は、結婚を希望する市職員をはじめ、地元企業などの社員らも掘り起こすことから取り組む。また、性格や仕事の都合などで出会いの場への参加をためらう人のため、気軽に参加できそうな小規

企業の力を地域活性化などにつなげるために都と包括連携協定「ワイドコラボ協定」を結んでいる第一生命保険が２８日、都庁展望台を会場にした「婚活イベント」を開催する。 同社の職員が営業先で案内のチラシを配布したり、会社のフェイスブックで告知したりして募集を実施。既に定員を超える応募があり、イベントには２０代から３０代の独身男女１５０名ずつが参加する。 ワイドコラボ協定の枠組みは企業の力で女性の社会進出、健康増進などの地域活性化を図ることを目的に都が創設し、今年３月に同社が第一号の締結相手になった。都は１３日、三井住友海上火災保険、損害保険ジャパン日本興亜、東京海上日動火災保険、住友生命保険の計４社とも締結した。 小池百合子知事は締結式で「子供や高齢者を見守る防犯サポート事業、外国人に道案内などの手助けをする語学ボランティア事業など、さまざまな分野で連携したい」と述べた。

島嶼（とうしょ）地域の人口増や産業活性化につなげる施策として都は、都内の島を船で巡りながら出会いを演出する「婚活ツアー」を今年夏をめどにスタートすることを決めた。都は今後、婚活ツアーを企画する旅行会社などの事業者を募集、審査を経た上で事業者に助成金も交付する。 小池百合子知事は「観光、島の振興、婚活、いろんな意味で後押しをしていきたい」としており、新年度予算でも重視する島嶼部振興を後押しする構えだ。 都は５月２２日まで、旅行会社や婚活イベント事業者を対象に婚活ツアーのプランを募集する。旅行商品は一人でも多くの人に東京の島々の良さを知ってもらう目的から、原則、島外の２０代から４０代までの独身男女を対象としており、国籍は問わないとしている。 都は「男女の交流を深めるものとなっているか」「それぞれの島ならではの体験ができる取り組みになっているか」などを重視して審査し、１５のプランに絞り込む。採用

ダイキン工業が開いたアイデアソンで、IoTを活用した空調ビジネスのアイデアを練る学生たち＝大阪府摂津市のダイキン工業テクノロジー・イノベーションセンター 大学生の就職活動の前哨戦として定着してきたインターンシップ（就業体験）。プログラムに工夫を凝らす企業も出てきた。そんな中、空調大手のダイキン工業は、議論を通じてビジネスのアイデアを競う「アイデアソン」を２月に初めて開催した。社内にない発想を取り入れるのが狙い。学生たちに与えられたテーマは「未来の空気」というとらえどころのないものだった。（石川有紀） 学部不問　今年２月９日、大阪府摂津市にあるダイキン工業の技術開発拠点「テクノロジー・イノベーションセンター（ＴＩＣ）」に、４６人のインターンシップの学生が集められた。ミッションは、アイデアソンを通じて、技術革新（イノベーション）の糸口を探ることだ。 アイデアソンは、アイデアとマラソンを組み合わ

兵庫県養父市縁結び世話人の大森ゆかさん（３７）が婚活マガジン「やぶの婚活帳」を自費出版した。自らも婚活の経験があり、「市内でおしゃれなデートを楽しんでほしい」と利用を呼びかけている。 同世話人は独身男女の出会いをサポートするのが役割で、男女約６０人が登録。大森さんは大阪からＵターン後、平成２７年に世話人になった。活動の中、婚活イベントへの女性の参加が少ないことを感じ、女性目線の冊子を作った。 Ａ５判、１４ページ。オシャレ編、デート編、レジャー編と分け、ネイルサロンやカフェ、レストランなど市内１７カ所のスポットを紹介。婚活への自身の思いもつづっており、大森さんは「冊子を利用し、２人で楽しい時間を過ごしてほしい」とＰＲしている。

野球、ソフトボールの競技人口減少に待った－。ミズノやアシックス、アディダスなど野球・ソフトボールの用品メーカー２１社がタッグを組んで、競技の普及促進を目指す「野球・ソフトボール活性化委員会（球活委員会）」の設立が、１６日に大阪府内で発表された。 ２０２０年東京五輪では野球・ソフトボールも正式競技に復活し、注目を集めるが、同委員会によると、小中学生の軟式野球を中心に競技人口は２００９年以降、減少が続いている。 こうした状況に歯止めをかけるため、同委員会では初年度の活動として、親子ペア約１万人をプロ野球公式戦に招待するキャンペーンを展開するほか、専用ウェブサイトを開設。将来的には「幼稚園での野球教室」や「お父さんのためのキャッチボール講座」など事業の拡大を目指していく。 同委員会の久保田憲史代表理事（ミズノ執行役員）は「今は親子がキャッチボールできる場所も少なく、学校で指導できる先生も少ない。

お笑い芸人の横澤夏子さん（２６）が産経新聞のインタビューで、婚活パーティーで昨年知り合った男性と交際していると告白し「すぐにでも結婚したい」と切実な思いを口にした。 横澤さんは昨年６月、新潟県の「にいがた婚活応援大使」に任命され、県が企画する婚活イベントなどに参加して、カップルの成立に一役買っている。それだけでなく、自らも婚活パーティーに繰り返し参加し、交際相手探しに奔走していた。 横澤さんは「婚活大使に任命してもらってうれしかった。だからこそ私が先陣を切って結婚しないといけない」と語り、交際相手を決して離さず、ゴールインまでたどりつくとの決意をにじませた。 横澤さんは１４日に放映されたＴＢＳ系「王様のブランチ」内でも「年末に好きな人に告白して、お付き合いすることになりました」と、交際を公言した。 産経新聞のインタビューで横澤さんは、今月２９日に結婚するサッカー日本代表ＤＦの長友佑都選手（

結婚を希望する男女の出会いのきっかけをつくろうと、大阪府が民間企業と協力し、今月下旬に婚活イベントを開くことが４日、分かった。婚活イベントは、民間で広く行われているが、府としての開催は珍しい。 同日の府議会本会議で、公明党の肥後洋一朗議員の質問に府福祉部の酒井隆行部長が明らかにした。 ２０〜３０代の独身男女計５０人程度を対象にした試験的な婚活イベント。府が参加者を募り、会場の手配や当日の運営は企業が担当する。終了後はアンケートを実施。課題や改善点を分析し、来年度以降の継続的な開催に向け検討する方針。 府は結婚から子育てまで切れ目ない支援が重要としており、今後も府のサイトで結婚支援に関する情報を発信。他府県の取り組みも参考にしながら、「結婚の後押しにつながる方策について、取り組みを進めたい」としている。 国立社会保障・人口問題研究所の調査では、交際相手がいない独身者の割合は男性が７割、女性は