大爆発があったレバノン首都ベイルートの港湾地区の被害の様子(2020年8月5日撮影)。(c)Anwar AMRO / AFP 【8月5日 AFP】(図解追加)レバノン当局は、首都ベイルートで発生した大規模爆発について、硝酸アンモニウムが原因となった可能性を指摘している。肥料として広く用いられている無臭の結晶、硝酸アンモニウムは、ここ数十年で多くの産業事故を引き起こしている。 2013年には、米テキサス州の肥料工場で爆発し、15人が死亡。これは故意に起爆されたとみられている。一方、2001年に仏トゥールーズ(Toulouse)の化学工場で発生し、31人が犠牲になった爆発は事故だった。 米オクラホマシティー(Oklahoma City)では1995年、米連邦政府の建物が破壊され、168人が死亡する攻撃が発生した。この際に使用された爆弾の生成には、2トンの硝酸アンモニウムが使われた。 レバノンの