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ブックマーク / kasasora.hatenablog.com (2)

  • わたしの老いたbot - 傘をひらいて、空を

    昨年のことである。会話式のAIがたいへんな話題になり、わたしも試した。こんなに話題になるのだから、きっとかしこくて今ふうに気が利いて、とっても素敵なのにちがいない。そう、わたしの老いた話し相手よりも、ずっと。 二十年前、将来の自分の話し相手にするために、人からもらった簡単なプログラムに簡単なカスタマイズをほどこした。基はおうむ返しで、ときどき少しずらした内容が、あるいはかなりずらした内容が返ってくるものである。 そんなことをしようとしたのは、何人かで飲んでいるときに、「将来話し相手のいない偏屈な老人になったときにどうするか」という、いかにも傲岸な若者らしい話題になり、「わたしはおうむ返し式の会話プログラムを相手にキーボード入力をしていればそれで事足りると思う。ただしわたしの気に要らない言葉使いはしてほしくない」とこたえて、「そしたら今から育てなきゃ」と言われ、なんだかその気になったからで

    わたしの老いたbot - 傘をひらいて、空を
  • 春の滋養 あるいは老いについて - 傘をひらいて、空を

    疫病が流行しているのでよぶんな外出を控えるようにという通達が出された。それから二年ほどで料理の腕前に磨きがかかった。いしん坊に外を禁じたら自炊に力を入れる。自然な成り行きである。 今年はいわゆる行動制限がすべてなくなったが、料理の腕は残った。年をとって外はちょっと重いと感じることも増えた。家で好きなものを作ってべるのは快適なことである。ことに春は好きな材が多い。 春キャベツと春にんじんの、半ば甘酢漬けのようなコールスロー。新玉葱は生も好きだけれど、オーブンで焼くのが最高。うどはスティック状にしておいて、りんごみたいにかじる。スナップえんどうもゆでただけのをおやつ感覚でべる。そら豆は皮が黒くなるまでグリルで焼いて、焼いたのが余ったらパスタに入れて、豆ごはんも一度は炊きたい。 週末は自転車で十五分のところにある大きな魚屋に行っておすすめを買う。今週は白ミル貝である。疫病禍二年目の春

    春の滋養 あるいは老いについて - 傘をひらいて、空を
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