それって本当に覚えてたの? 私が2歳か3歳くらいの頃、父に習っておもちゃのゴルフクラブをブンと振り回したら、クラブの先が飛んでいって母が大笑いする、なんて、何でもない「思い出」があります。 けどこれって実は、「覚えている」のではなさそうです。 父がカメラ好きで、とにかくたくさんの写真と8mmの動画を撮影してくれていました。 それを何度も見てきたので、当時のことを「覚えている」ような気になっているのです。 記憶をつくる これってつまり、「記憶をつくった」と言えそうです。 覚えていないのだけれど、映像を見て「そういうことがあったのだ」とあらためて記憶したわけです。 他にも、両親から「おまえの子供の頃にこういうことがあった」と聞いていることは、覚えているような気になっています。 写真や動画を見たり、話を聞いたりしなければ、そんな記憶は頭にまったくなかったと思います。 なにを「記憶」として残したい