親「ニホンウナギ」、産卵海域で初捕獲 太平洋の深海2008年9月22日19時2分印刷ソーシャルブックマーク 「親ウナギ」が捕獲された海域 「ニホンウナギ」の親魚が太平洋マリアナ諸島沖の産卵海域の深海で、初めて捕獲された。水産庁と水産総合研究センターが22日、発表した。この海域ではこれまで誕生直後の幼生しか見つかっていなかった。謎に包まれたウナギの回遊ルートや産卵条件の解明につながると期待される。 ニホンウナギは日本、中国、韓国などにすむ。成長すると産卵のため川を下り、海に入る。どこで産卵するのかが長年の謎だったが、東京大海洋研究所の塚本勝巳教授らが05年、同諸島沖のスルガ海山周辺で幼生を見つけ、ここが産卵海域だと突き止めた。 しかし、親ウナギが捕まらず、どのくらいの深さで産卵するのかなど詳しい生態はまだわかっていない。 水産庁などのチームは今回、スルガ海山を含む広い海域でトロール網を引き、