朝日新聞阪神支局(兵庫県西宮市)など一連の同社襲撃事件で、週刊新潮(新潮社)が「実行犯」として手記を連載した島村征憲(まさのり)氏(65)が産経新聞の取材に応じ、「自分は実行犯ではない。記事には実際と違うことが多数書かれており、非常に心外だ」と手記内容を否定する証言をした。実行犯を否定したことで、連載記事の根幹が崩れた形となった。新潮は4月16日発売の同誌で「手記を載せた経緯などを明らかにする」としているが、取材手法や掲載過程の詳細な説明を迫られるのは必至だ。 週刊新潮は2月5日号から4回、「私は朝日新聞『阪神支局』を襲撃した」とのタイトルで実行犯を名乗る島村氏の「告白」を手記のスタイルで連載した。記事によると、島村氏は阪神支局襲撃など4事件の実行犯であると認め、共犯者の自殺に責任を感じて真相を告白したとしていた。犯行は在日米大使館の男性職員に依頼されたもので、動機はカネだったという。 こ