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ブックマーク / takagi-hiromitsu.jp (12)

  • 高木浩光@自宅の日記 - グーグル株式会社の広報姿勢が嘘八百なことを示す事例

    グーグル株式会社の広報姿勢が嘘八百なことを示す事例 ストリートビューについて、グーグル株式会社は、公道から撮影していて私道や敷地内には入っていないと説明している。このことは次のように報道されている。 グーグル地図新機能、削除要請次々 職質中の男性写真も, 朝日新聞, 2008年8月6日 グーグルは「公道から撮影した画像は基的に公開が可能と判断した」と説明。 ネットで路上風景検索、京などでスタート グーグル新サービス 波紋, 京都新聞, 2008年8月18日 グーグル広報部は「公道から視覚的に見えているものだけを使っている。削除要請にも個別に応じ、個人情報保護に努めている」としている。 「ストリートビュー」のプライバシー問題、グーグルが方針説明, INTERNET Watch, 2008年8月5日 河合氏(引用時註: グーグル株式会社地図製品担当プロダクトマネージャー河合敬一)は、画像

  • 高木浩光@自宅の日記 - 日本のインターネットが終了する日

    ■ 日のインターネットが終了する日 (注記:この日記は、6月8日に書き始めたのをようやく書き上げたものである。そのため、考察は基的に6月8日の時点でのものであり、その後明らかになったことについては脚注でいくつか補足した。) 終わりの始まり 今年3月31日、NTTドコモのiモードが、契約者固有ID(個体識別番号)を全てのWebサーバに確認なしに自動通知するようになった*1。このことは施行1か月前にNTTドコモから予告されていた。 重要なお知らせ:『iモードID』の提供開始について, NTTドコモ, 2008年2月28日 ドコモは、お客様の利便性・満足の向上と、「iモード(R)」対応サイトの機能拡充を図るため、iモード上で閲覧可能な全てのサイトへの提供を可能としたユーザID『iモードID』(以下、iモードID)機能を提供いたします。 (略) ■お客様ご利用上の注意 ・iモードID通知設定は

  • 高木浩光@自宅の日記 - Amazonは注文履歴の消去を拒否、アカウント閉鎖後もデータは残る

    Amazonはやっぱり怖い そろそろ使うのをやめようと思う 今は朝6時。数時間前、寝ようとしたころに大騒ぎになっていた。 密かな趣味が全公開--Amazonのウィッシュリスト、改め「ほしい物リスト」に注意?, CNET Japan Staff BLOG, 2008年3月12日 これはひどいことになった。HATENA Co., LTD. では暗号解読のをお求めのようだった。 幸い私は、ウィッシュリストを空にしていたので、何も見られることはなかったが、自分のAmazon登録メールアドレスを入れると、氏名と「茨城県」などの情報が表示された。(メールアドレスも非公開のものを使っているが、ワイルドカード指定もできたようなので、どうなっていたかわからない。もっとも、私は実名を隠していないが。) そもそも何年か前、この「ウィッシュリスト」なるサービスが始まったとき、やたらウイッシュリストへの登録が

  • 高木浩光@自宅の日記 - はてなブックマークを禁止する技術的方法, 追記, 追記2 (23日)

    はてなブックマークを禁止する技術的方法 ある属性を持つ人々にとって、はてなブックマークは、必要な情報源を巡回するための効率的なツールとなっている。もはや「はてブ」されない記事は存在しないのも同然となってしまている人もいるかもしれない。ソーシャルブックマークサービスはなにも「はてな」だけではないのだが、事実上「はてな」が独占状態にあり(少なくとも一部の分野においては)、「はてなブックマーク」でないと情報源となり得ない状況になっている。この状況はアーキテクチャ的に望ましい状態ではないと思うが、しかたない。 そういう中で一つ問題がある。情報セキュリティの話題を追いかけるには「セキュリティ」タグを見ていればよいわけだが、ここに「JVN」のエントリが出てこない。 JVNの認知度が高まらないのにはいろいろな要因があって、JVNのサイトデザインが最悪だ(ユーザビリティを何も考えていない)という問題も

  • 高木浩光@自宅の日記 - ファイル交換/共有ソフトの分類の必要性

    ■ キンタマコレクターは約1000人もいるらしい 先週の白浜シンポジウムでは、夜の部で様々な情報を耳にした。驚愕の事実もいくつか聞いたが暗黙にオフレコ前提なのでここに書くということはできそうにない。 ネットエージェントの杉浦社長からも興味深い話を何点か聞いた。いわゆる「キンタマコレクター」(キンタマウイルスにより漏洩させられたファイルを収集し続けているWinnyノード)は、約1000人(ノード)との観測結果(2日間での観測)があるのだそうだ。 キンタマコレクターには2つのタイプがあり、ひとつは、普通のWinnyを使って流出ファイルを手当たりしだいに自動ダウンロードしている者――(A) で、もうひとつは、OpenWinnyやその他の自作と思われるダウンロード専用Winnyプロトコル互換プログラムによるダウンロードをしている者――(B) であるが、この約1000という数値はこれらの両方を含む。

  • 高木浩光@自宅の日記 - RFID児童登下校管理システムのクオリティは安心安全ソリューションってレベルか

    ■ RFID児童登下校管理システムのクオリティは安心安全ソリューションってレベルか 2004年から2005年にかけてたびたびNHKニュースやテレビ東京で華々しく宣伝されていた、RFID児童登下校通知システムだが、去年あたりから悲惨なことになっていたようだ。 2006年8月13日の日記からリンクしていた個人ブログを再び見に行ってみたところ、その後こんなことになっていた。 「情報科な日々のつれづれ」の「ICタグ」カテゴリ 朝、7:36。 ICタグによる登下校システムの停止。(略) 事務所の電話は、鳴りっぱなし。 何とかならないかといわれても・・・・。 とにかく富士通に対応してもらうまで待つしかない。 原因は、どうやら、メールサーバの停止らしい。 7:36に最後の送信をしてから、停止したらしい。 それ以降に登校した子どもには、メールが送信されていません。(略) 27 September ご迷惑を

  • 高木浩光@自宅の日記 - Winnyの問題で作者を罪に問おうとしたことが社会に残した禍根

    ■ Winnyの問題で作者を罪に問おうとしたことが社会に残した禍根 Winny作者が著作権法違反幇助の罪に問われている裁判の地裁判決がいよいよ明日出るわけだが、有罪になるにせよ無罪になるにせよ、そのこととは別に、独立事象として、Winnyネットワーク(および同様のもの)がこのまま社会に存在し続けることの有害性についての理解、今後のあり方の議論を進めるべきである。 著作権侵害の観点からすればさして致命的な問題ではないと考える人が大半だろう。しかし、情報セキュリティの観点からすると、流出の事故を防止しなければならないのと同時に、起きてしまった事故の被害を致命的でないレベルに止めることが求められる。 これまでに書いてきた通り、Winnyは、従来のファイル交換ソフトと異なり、利用者達が意図しなくても、多くの人が流通し続ける事態は非倫理的だと思うような流出データであっても、たらい回しにいつまでも流通

  • 高木浩光@自宅の日記 - Winnyの可視化と無断リンク禁止厨の共通関係に見る問題の本質

    ■ Winnyの可視化と無断リンク禁止厨の共通関係に見る問題の質 YouTubeでキャンディーズの映像の一つを視聴して衝撃を受けた*1。当時の私は小学3年から5年生。物心つく直前だった。みんなで春一番を歌いながら下校した記憶くらいしかない。中高校生になってから「懐かし映像」としてテレビで見たときには古臭いオバさんたちにしか見えなかった。それが今になって見たこの映像は新鮮だった。今風の言葉でいえばようするにエロい。同じ曲を3種類の衣装で歌った姿を編集で合成した映像だが、これは市販されているのだろうか。近い将来にまた見たくなりそうだが、そのときにはもう見つからないかもしれない。これは購入しておきたいと、amazonを探してみたが売られていないようだ。 Winnyネットワークが消滅するべき理由 4月19日の朝日新聞朝刊13面の記事に対して、次のような反応があった。 Winnyの朝日新聞記事,

  • 高木浩光@自宅の日記 - アンチウイルスベンダーがWinnyのCacheフォルダ内のウイルスを駆除しない理由

    ■ アンチウイルスベンダーがWinnyのCacheフォルダ内のウイルスを駆除しない理由 Winny経由の漏えいは止まるか? データに見る暴露ウイルスの感染推移, 新井悠/ITmedia, 2006年5月16日 一般に、ウイルスは発生直後にピークを迎えた後、緩やかに終息していくといわれている。WORM_ANTINNY.ABも、途中までは同様に終息に向かっていく下降線を描いているように見える。しかし、4月の突発的な上昇をもたらした要因は何だろうか。 という記事が出ていた。たしかに普通のウイルス(ワームおよびトロイの木馬を含む)の場合、発生直後に大流行した後に急速に衰えていく性質がある。それはウイルス対策ソフト(パターンマッチング方式によるウイルス削除システム)の普及が効果を挙げている結果であろう。それに対しこの記事は、Winnyを媒介するウイルスの場合は、あまり衰えずに継続して感染者が出続ける

  • 高木浩光@自宅の日記 - 編集長が見て見てと言うので買ったネットランナー5月号の仰天内容

    ■ 編集長が見て見てと言うので買ったネットランナー5月号の仰天内容 4月12日の日記「Winny利用教唆セキュリティ対策指南、その仰天内容」のリンク元を辿ったところ、 今月Winny特集やってるから、高木さんに取り上げてほしいなあ。 d.hatena.ne.jp/kgoutsu/, 2006年4月13日 という記述があった。どうやらこのブログ主は、「ネットランナー」の編集長の方らしい。 たしかに、Winnyの話題で「違法行為を蔓延させた刑事責任は出版社にある」という指摘が出てくるときに真っ先に槍玉に挙がるのは「ネットランナー」であることが多いが、実際のところ同誌はそれほど悪質なものではなく、セキュリティ対策をキチンと啓蒙するなどの良い点もあるとの主張を耳にすることもあった。 ネットランナーはほとんど読んだことがない*1ので、昔どういう内容だったとかは知らないが、編集長がこうおっしゃるく

  • 高木浩光@自宅の日記 - Winnyを規制するISPは、Winnyトラフィック中の無駄割合を調査するべき

    先月、朝日新聞社「論座」のインタビューを受けたものが記事となり、今月5日発売号に掲載されている。 ウィニー騒動の質 あまりにも情報流出のリスクが大きい, 論座 2006年5月号 ここで確認しておきたい論旨は次の点である。 情報流出はウィニーだけの問題ではないとの声もある。だが、ウィニーの登場で情報漏洩による被害は格段に深刻なものとなった。ウィニーから流出した情報は、ほとんど自動的に無制限に広がっていく。回収する手段は皆無と言っていい。その深刻さは、今年3月に注目された新種のコンピューターウイルス「山田オルタナティブ」と比較すれば一目瞭然だ。「山田」に感染すると、パソコン内のデータが全部、外部から直接閲覧できてしまう。しかし、感染に気づいてパソコンをインターネットから切断すれば1次流出はそこで止まり、積極的に2次流出させる第三者がいない限り、それ以上は拡散しない。他人の個人情報を2次流出さ

  • 高木浩光@自宅の日記 - 続・作成罪はいらない その2

    ■ 続・作成罪はいらない その2 一昨日の日記にも引き続き「けったいな刑法学者」様よりご指摘をいただきましたので、さらに進めます。 法案は、不正なコンピュータプログラムの作成を罪とするものなのです。「不正」の意味は、ひとまずおくとして、「コンピュータプログラムの不正な作成」と「不正なコンピュータプログラムの作成」というのは同じなのでしょうか。偽造罪との対比がわかりやすいということで、若干ミスリーディングだったのかもしれませんが、不正電磁的記録作成罪では、「不正な電磁的記録」の作成が処罰の対象であるという理解をすべきではないかと思います。解釈した結果、電磁的記録の不正な作成と同義だ、ということはあるかもしれませんが、議論の前提としては区別しておきます。 続・「作成罪」はいらない?, 続・けったいな刑法学者のメモ, 2006年3月16日 はい。あえて違えて書いてみました。偽造罪から類推させる論

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