■ペッタリ底の上履き 昼過ぎに近所の寿司屋で食事をしていたら、顔なじみの整体の先生に声をかけられた。 腕が良いとの評判で、新幹線で通う患者さんもいるという。 「向山先生、小学生が学校で履いている上履きの靴、何とかなりませんか」 学校によって異なるから一概には言えない。 しかし、20〜30年昔は日本中で同じような靴を履いていた。 靴の底がペッタリと平らで、薄い靴だ。いかにも「安く作った」という靴である。 研究者の報告もあって、最近は減ってきたが、今でも「薄いペッタリ底」の上履きを使っている学校がある。 整体の先生に言わせれば「最悪の靴」なのだそうだ。身体全体のバランスが崩れたり、背骨にゆがみが生じたりするという。 小学生でも整体に通う子がいて、調べてみると、学校の上履きがペッタリ底なのだという。 土踏まずがちゃんと形成されるように、足の裏に無理な力がかからぬように作られた靴がいいという。 小