現在日本人の世界チャンピオンは6人。4つの団体×17の階級がある現在は、どうしても世界王者の価値が下がりがちだ。山中慎介はさらなるステップアップを求めて、ビッグマッチを実現することができるか。 WBC世界バンタム級王者の山中慎介(帝拳)が22日、東京・代々木第二体育館のリングに立ち、指名挑戦者1位のスリヤン・ソールンビサイ(タイ)に3-0で判定勝ちした。 あの“カンムリワシ”具志堅用高の持つ世界タイトル6連続KO防衛の日本記録に並ぶことはできなかったが、KO負けが一度もないというタフなスリヤンから計3度のダウンを奪っての勝利で、7度目の防衛を成功させた。 山中は試合後「苦戦」と試合内容を表現した。確かに4回を終わっての採点は、ドローをつけたジャッジが2人で、残る1人は39-37でスリヤンのリードとつけたのだから「苦戦」も的外れではない。「序盤はうまいこと戦われた」というチャンピオンの感想は