名門力尽く…日産50年の歴史、ついに幕 さらば、日産野球――。スポニチ後援第36回社会人野球日本選手権第10日は21日、京セラドームで準決勝2試合が行われた。今季限りで休部する日産自動車がタイブレークの延長13回に4点を勝ち越され、JR九州に2―6で敗れ、創部50年の伝統チームが最後の公式大会を終えた。 ベンチ裏の通路にナインのすすり泣きが響いた。都市対抗2度、日本選手権1度の優勝を誇る名門が延長13回の末に散った。久保監督は「ここで50年の歴史に幕を下ろしたのかと思うと…。せめてあと1日、生き永らえたかった」と声を詰まらせた。試合は押し気味に進めていた。7回に船引の適時二塁打で1点を先制。1―1の8回は2死満塁と攻め、9、10回にも得点圏に走者を進めた。ただ、あと1本が出なかった。 最後の打者となり、選手生活を終える30歳の吉浦主将は「全員で力の限りを出し切った。精いっぱいやったので、