アメリカでアイスホッケーの育成年代の指導に携わっている若林弘紀氏(中央)。世界から見た日本の現状は「異質」だと語った 見習うべきアメリカの事例 ――大人が「勝ちたい」と思っている中で、「全国大会をやらない」という選択は反発は生まれたなかったのでしょうか? アメリカでも、育成改革のプログラムが発表された時は非難轟々でした。8歳以下は大会の禁止に加え、“クロスアイス”(スケートリンクの半面、もしくは1/3面)でプレーすることになりました。子どもが小さいから小さなフィールドでやる。ゴールも大きすぎるので、小さなゴールでやりましょう。そんな当たり前の提案に対し、最初はボコボコに非難されました。“そんなのは本当のホッケーじゃない”などと専門家の人たちからも反対の意見が飛び交いました。 ただ、アメリカのやり方はすごく合理的でした。目指すべきモデルになるクラブを全国からいくつか募集して、そこに優先的に育
![甲子園の真逆をやるべき? アメリカから見た日本スポーツの育成の問題点「10点差で勝ったら怒られる」(高木遊)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0c17c67ba09d4b209c67ed3623f3867f392b5de3/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fc%2F1%2F-%2Fimg_c167639925fdc340ffb1c597a964dbcc202085.jpg)