ゴーストライターという、これまでに暗黙の了解として存在しつづけてきた〈職業〉に、にわかに注目が集まったのは、2014年の「佐村河内守事件」であることはいうまでもない。新垣隆の告発が週刊誌に掲載されてから1年以上が経ついまも、この騒動がドキュメンタリー映画になるという報道が出たり、新垣氏がなぜかスピリチュアル・カウンセラーの江原啓之を対談相手に「佐村河内さんの依頼をなぜ断れなかったのか」(「婦人公論」2015年6月9日号)を語ったり、いまだしばしば話題にのぼる。 そんな佐村河内事件をスクープしたのは、自身も数多くの著者のゴーストライターを務めてきた神山典士(こうやま のりお)さん。「新垣さんのことを書くのであれば、自分のことも書いておかなければ」という思いから、『ゴーストライター論』(平凡社)を著した。 出版界では、その存在なしでは多くの本作りが成り立たないといわれている。しかしその実態は、
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