ものに溢れ、社会や価値観の急速な変化のなかで、これだけ選択肢が多様になっていると、生きるための「軸」を見つけることもままならない。「軸ねぇー」なんてぜいたくな悩みに陥りがちだ。 そんななか、日本最大級の仏教教団である浄土真宗本願寺派は、人類が積み重ねてきたさまざまな叡智ー科学や芸術、哲学、宗教、2,500年続く仏教といったものーが、生きるための「軸」をかたちづくるヒントになると考え、それらを横断的に学んで、双方向に対話をし、実際に体験できる「学びの場」を提供している。 その名は「スクール・ナーランダ」。ナーランダとは「蓮のある場所」を意味して、蓮は知恵の象徴であることから「知恵を与える場所」のこと。今年は、京都(本願寺および伝道院)と富山(飛鳥山 善興寺ほか)で開校する。 京都で「わけへだてと共感」を考える 京都で行われる『スクール・ナーランダ Vol.1』のテーマは、「わけへた