9月1日。夜の国道1号線沿いを、記者は重い足取りで歩いていた。めざすは鈴カ森刑場遺跡。既報の通り、その場所には「“IT”を駆使して“心霊現象”に遭遇してみたい」という、個人的にはあまり関わり合いになりたくない種類の人たちが集まっているはずだった。 しかもその日は雨。連日の猛暑が嘘のように肌寒く、よほどの物好きか、もしくは仕事で嫌々行かされるのでなければ、とても“納涼”イベントにわざわざ出かけようという気にはならない。 (本当に誰か来るのか? 誰も来ないんじゃないか……?) 当然すぎる予想が頭をよぎる。主催者以外はすべて“アチラ側”からの参加、という半泣きになりそうなオチを思い浮かべながら歩いていると、集合場所とおぼしき目印の前に人影が……。ひとりで誰かを待っている様子だが、おそらく相手は恋人ではないだろう。誰も遠い昔に罪人が処刑された地をデートの待ち合わせ場所に選んだりはしない。彼に足があ
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