那覇の市場で古本屋―ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々 作者: 宇田智子出版社/メーカー: ボーダーインク発売日: 2013/07/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (13件) を見る書店を出店するとしたらどんな店を出す?という企画を、若手に考えてもらうという研修の講師をやることになった。 最初はどこか想像上の架空の町を設定して、そこに出店する企画をつくってもらおうかと考えていたのだけれども、実際にその架空の町の資料を作ってもらってみたら、そもそも私自身が全くどんな書店を作ったらいいのか本当に何も思い浮かばない。 架空の町は、頭の中で作り上げたものだから表層の薄っぺらい設定しかない。それだとそこに住んでいる人がどんな生活を送っているのか、普段何を考えているのか、どういう本を欲しいと思っているのか、正直想像するのがとても難しいのだ。どうやら我々は無意識に、その土地の結構深いところまで