「ワープロはいずれなくなるか?」への回答を今のわれわれは笑えるか あれから30年、コンピュータと文書の関係を考える(1/2 ページ) 2021年に入ってからSNSで「『ワープロはいずれなくなるか?』という質問に30年前のメーカー各社はどう答えた?」という記事が話題になっていた。発端となったのは、ガジェットカルチャー誌の老舗であるDIMEが、同誌の平成元年(1989年)版に掲載した同名記事を引用して作ったWeb版の記事であるようだ。 「ワープロはいずれなくなるか?」という質問に30年前のメーカー各社はどう答えた? その記事に引用されていた、日本でワープロ専用機を作っていた各社のコメントは、今の基準で見ると古臭いものに見える。今やワープロ専用機など存在感はないが、「絶対になくならない」としているからだ。 それを揶揄(やゆ)するのは簡単だが、話はそんなに単純ではない。30年前、今のデジタル機器で