環境問題を解決するために、コンピュータの省電力化やデータセンターの電力効率アップなどに取り組む企業は多い。これは本当にすばらしいことだが、あえて言えばテクノロジーによるアプローチだけでは対症療法的と言えなくもない。根本的な解決を目指すなら「環境思想」という視点でのアプローチが必要だ。 好評連載中の『環境思想で考える』では、「環境思想」という視点で物事をみたらどうなるかを、身近な話題を取り上げながら考察している。今回の週末スペシャルでは、特に読者からのアクセスが多かった記事を厳選して紹介しよう。 もののけ姫とナウシカの問い 宮崎監督の映画には一貫してエコロジカルな問いが突き付けられている。「もののけ姫」では、二つの異なった正義が戦う。社会的な弱者を救済しようとする「タタラ」集団と、森林を守ろうとする山の荒ぶる神々。各々が代弁するのはヒューマニズムとエコロジーだ。 温暖化のウソとホント 環境問