2011年07月18日18:00 カテゴリ書評/画評/品評Logos 「申し訳ない」 - 書評に代えて - 会話は「最初のひと言」が9割 会話は「最初のひと言」が9割 向谷匡史 編集部より献本御礼。 これまた惜しい。 ここで引っかかってしまった。 【会話術】『会話は「最初のひと言」が9割』向谷匡史:マインドマップ的読書感想文 ■4.「遅れた理由」は口にしない 約束の時間に遅れたときは、「遅れた理由」を口にしてはならない。 「申し訳ありません」 と、このひと言だけでいい。(中略) 本書「会話は「最初のひと言」が9割」の「なぜその一言なのか」には多いに同意する。同意できないのは、肝心のその一言。で、一番同意できなかったのが、「(遅れて)申し訳ありません」。 なぜか。 「お待たせしました」という、遥かによい一言が存在するから。 理由は三つ 「申し訳ありません」の主語は「わたし」、「お待たせしまし
松本復興相が知事たちに対する「暴言」で、就任後わずかで大臣を辞任することになった。 この発言をめぐる報道やネット上の発言を徴して、すこし思うことがあるので、それについて書きたいと思う。 松本大臣が知事に対して言ったことは、そのコンテンツだけをみるなら、ご本人も言い募っていたように「問題はなかった」もののように思われる。 Youtube で見ると、彼は復興事業は地方自治体の自助努力が必要であり、それを怠ってはならないということを述べ、しかるのちに「来客を迎えるときの一般的儀礼」について述べた。 仮に日本語を解さない人々がテロップに訳文だけ出た画面を見たら、「どうして、この発言で、大臣が辞任しなければならないのか、よくわからない」という印象を抱いたであろう。 傲慢さが尋常でなかったから、その点には気づいたかもしれないが、「態度が大きい」ということは別に政治家が公務を辞職しなければならないような
ずっと前から、「立ちあげる」がおかしいのは自動詞と他動詞がくっついているからだという説があって、高島俊男先生が言ったのだが、自動詞と他動詞の複合動詞などほかにいくらもあるので、私は、「立つ」の主体と「上げる」の主体が違うからだと、これも昔書いたはずである。まあ昔といっても五年くらい前に過ぎないのだが、しかしどうも今なお、自動詞と他動詞だからという説があるが実際は…式の論が多い。阪大のO先生に教えられて、工藤力男という人の「『立ち上げる』非文の説」という論文を見てきたが、これも、「立ちあげる」を非とする点では同じなのだが、理由はもうちょっと複雑である。国立国語研究所でも、よく分からないみたいなことを言っているのでメールしたがまだ返事がない。 - 図書館で見た4月25日の読売の一面で、山折哲雄が菊池寛の短編「ある抗議書」を、「恩讐の彼方に」と並べて紹介していた。私は実は恥ずかしながらその短編を
2010年03月08日22:30 カテゴリ書評/画評/品評Culture 天声を克えた人語 - 書評 - 日本語は亡びない 筑摩書房松本様より献本御礼 日本語は亡びない 金谷武洋 本書に至るまで過去834点あったちくま新書の中で、最も感動した一点。 ここに、「日本語が亡びるとき」は完美に論破された。 本書が感動的なのは、2009年度小林秀雄賞を受賞した憂国の書を論破したという結果ではない。本書の感動は、その過程にあるのだから。結果は引用できても、過程は引用できない。全世界1億4000万の日本語話者は、それぞれの読み方で本書を味わっていただきたい。 本書「日本語は亡びない」は、「日本語が亡びるとき」が提示した懸念、あるいは仮説に対する、否定的かつ「ポジティブ」な回答である。 目次 はじめに 第一部 日本語は亡びない 第一章 水村美苗『日本語が亡びるとき』を読む なぜ日本語ブームなのか/日本と
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く