ストーカーによる凶悪な事件が相次ぐなか、警察庁は加害者に対して専門の精神科医の診察を受けるよう促し、自分の行為の危険性を気付かせて被害を未然に防ごうという初めての試みを、来年度、実施する方針を決めました。 去年11月、神奈川県逗子市で起きたストーカー殺人事件では、加害者の男は元交際相手の女性に対する脅迫の疑いで逮捕されたにもかかわらず、その後もストーカー行為を続けた末に殺害に及びました。 凶悪な事件を防ぐことの難しさが浮き彫りになるなか、警察庁は、警告や検挙だけではなく、加害者に自分の行為の危険性に気付かせて被害を未然に防ごうという初めての対策を来年度、試験的に実施する方針を決めました。 警察は、被害者からストーカーの被害の相談を受けると、加害者に対して警告などを行うと同時に、専門の精神科医や臨床心理士などを診察を受けるよう促します。 治療は、「認知行動療法」と呼ばれる心理療法で行われ、加