普通を愛する“諦め”の思考 先述したように、タモリの真骨頂は「アドリブ力」にある。とにかく、いつ何時ネタを振られても、すぐさま反応し場を笑わせる。タモリの芸は仕込んだものではない。 タモリは「ミュージカル嫌い」としても有名だ。急に踊ったり歌ったりする様に「こっちが恥ずかしくなる」のだという。これに通ずるエピソードとして「テレビの過度な演出を嫌った」という話がある。音楽番組『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)や『笑っていいとも!』でスタッフが演出を加えようとすると「普通でいいんだよ」と直したそうだ。 また、タモリはこんな言葉も発している。「マンネリ化した番組は、いろんなことをやろうとして失敗する」と。 『タモリ倶楽部』1000回放送記念の際には「652回と1000回で何が違う」と語った。また『笑っていいとも!』の最終回での締めの言葉は、それまでと同じ「明日も観てくれるかな」だった。タ
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