インターネット犯罪対策に関する国際カンファレンス「CeCOS II 東京:Counter-eCrime Operations Summit」で27日、国際的な犯罪組織が海外への送金を行なう手法として、ネット上で募集した一般人を「運び屋」として利用する手口について、RSA SecurityのYinon Glasner氏が報告した。 Glasner氏は、犯罪組織がフィッシング詐欺などによって不正に得た金銭を、マネーロンダリングして海外に送金する新たな手法として、一般人を金銭の「運び屋」として利用する方法が用いられていると指摘。こうした組織はネット上で集めた運び屋のネットワーク(Mule Network)により、金銭を小分けにして海外に送金を行なうという。 手口としては、まず「自宅で簡単にできる仕事」などといった文面のスパムメールにより、運び屋となる一般人を募集する。この際には、「地域代理店」「