ニュージーランド(NZ)・クライストチャーチ出身の元ラグビー日本代表主将で、今年度からトップリーグに昇格するNTTドコモのシニアヘッドコーチ、アンドリュー・マコーミックさん(44)が、東日本大震災の被災地、岩手県釜石市へ、大型連休中に支援に向かう計画を立てている。釜石は現役引退を迎えたゆかりの地で、クライストチャーチと合わせ“2つの故郷”の復興にかける思いは強い。「今こそラグビーの『ワン・フォア・オール』(一人はみんなのために)の精神を」と被災地入りに備えている。 震災が起きた3月11日、外出先から神戸市東灘区の自宅に戻ったマコーミックさんは、テレビで数年ぶりに釜石の街を見た。津波に襲われ、がれきと化した街に、かつての面影はない。「これは現実なのか」と目を疑った。 6歳でラグビーを始め、母国代表の夢がついえた25歳のときに来日。社会人チームの強豪、東芝で中心選手となり、日本選手権3連覇