【スポーツ異聞】 競馬の年末の風景が変わるかもしれない。それぐらいの“事件”だ。 日本中央競馬会(JRA)が“御用納め”の日として定着している12月28日に今年開催する「ホープフルステークス」(2歳限定)が当初予定されていたGII格付けからGIへと昇格したのだ。1月27日に発表された。 年末のGIといえば、中山競馬場(千葉・船橋市)で開催されるグランプリレース「有馬記念」(芝2500メートル)が1年納めのレースというのが通り相場だった。競馬ファンは、有馬に最後の“夢”を託し、進境著しい3歳馬と一日の長がある4歳以上の古馬の激突を見届けた。運良く、勝ち馬投票券(馬券)をつかんだファンは、懐が温かいまま年を越せ、夢散ったファンは、その後、東京・大井競馬場で開催される東京大賞典へとなだれ込み、“リベンジ”を果たすか、年明けの金杯まで待つしかなかった。 ところが、「ホープフルS」がGIに昇