世界10カ国以上で行われた実走試験結果から、ディーゼル車の窒素酸化物(NOX)の排出量は実験室において得られたデータよりも大幅に多いということが分かったという。ディーゼル車に対する試験が行われたのは、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、EU、インド、日本、メキシコ、ロシア、韓国、米国。この実験はフォルクスワーゲンの排ガス不正を受けて行われたものだという(Nature、THE VERGE、AP通信、Slashdot)。 研究者らはディーゼル車の実走時に排出される汚染物質を計測、政府が公表している実験室での試験結果と比較した。その結果、実験室のデータの96万トンよりも多い500万トンが排出されていると算出されたという。研究チームはディーゼル車による汚染は2015年では約38,000人の早期死亡に繋がっていると主張している。 フォルクスワーゲンの不正事件発覚のきっかけとなったことでも知られる