「カーシェアリング」にしろ「クラウドコンピューティング」にしろ、「普段は所有せず、必要なときだけ利用する」というライフスタイルが云々、という意見を良く見て、そういう記事は通常、「それにあわせて法律や制度なんかも変えなきゃいけないよね」というような結論で終わるので、じゃあどう変わるのか、どう変えるべきか、そもそも帰るべきなのか等について考えてみる。 まず第一に、このあたりの問題が、法律のどの分野に属するのかという問題がある。私法なのはもちろんとして、そこには大きく分けて人と人との関係を規律する債権法と、人と物との関係を規律する物権法とがあるわけで、パッと見た感じ、「所有・非所有」というのは物に関係しているので物権法っぽい。しかしながら、「物を貸し借りする」というのは人と人との契約であって、契約であるから、実は債権法の分野に属する事柄であることが分かる。そもそもリースもビデオレンタルもレンタカ