ハンセン病と新型インフル 変わらない、日本人の感染症差別意識 (1/2ページ) 2009.6.22 22:17 国は過去のハンセン病対策に、謝罪と反省を表明している。しかし、同じ感染症である新型インフルエンザ対応では、「隔離」という言葉が飛び交い、感染者やその学校に根拠のない誹謗(ひぼう)中傷が殺到した。「ハンセン病対応でみられた感染症への誤った対応が、新型インフルエンザ対応でも露呈した」と指摘する専門家らの声がある。 ■繰り返す「隔離」 ハンセン病患者らの聞き取り調査をしてきた天理大学の池田士郎教授は、新型インフル対応でウイルスの弱毒性が指摘されたあとも、検疫官が防護服を着て機内検疫をする姿に「ハンセン病の歴史が繰り返されている」と思ったという。 戦前、戦後を通じたハンセン病対策では、感染力は極めて弱いにもかかわらず、白い防護服を着た医療関係者が患者を専用列車に乗せ、隔離施設へ連れてい