もう一つ読者の方から燃料投下、というかご質問をいただきました。大内伸哉先生がブログでユニオン・ショップ制について疑義を呈したのに対し、hamachan先生こと濱口桂一郎先生がやはりブログで反論しておられ、これについての私の見解をご質問いただきました。いやこの方からはたいへん丁重な文面でお訊ねいただきまして、他の方々にもできればこのようにお願いできないものかと(笑)。 さて議論をおさらいしておきますと、まず大内先生が中村圭介先生の『壁を壊す』を読まれての感想として、こう書かれました。 …本書で面白かったのは,労働組合じたいが,労働組合の価値がよくわかっておらず,そのため非正社員のオルグのための説得もなかなか成功しないという例があったことです。私がユニオン・ショップ反対論を唱えているのは,まさにこういうことが起こってしまうからなのです。労働組合というのは,藤田若雄先生の言葉でいう誓約集団として