日経トレンディ11月号では、初めて「ラジオ」を巻頭で特集する。その理由は、コロナ禍で急速にラジオリスナーが増えていることと、企業のプロモーションやファンを増やす手段として有力な選択肢になってきているからだ。誌面で紹介している独自アンケートの結果とともに、そのエッセンスを伝える。 ラジオというと、音だけの「オールドメディア」だと思っていないだろうか。実は、今最も旬なトレンドが集まるメディアといっても過言ではない転機が来ている。その象徴が、国内ネットラジオ最大手「radiko」の月間利用者数が2020年3月に急激に増加し、1000万人に迫ったことだ。起爆剤となったのは、新型コロナウイルスの影響による外出自粛や休校に加え、テレワークが広がったこと。6月にはやや減少したが、日間の利用者数は約170万人で、3月以前から30万人ほど増えているという。