やはりダービーだけは特別なのか。2年ぶりに有観客で行われた「競馬の祭典」を制したのは、ダービー優勝経験のあるトレーナーが管理し、この4年でダービー3勝目となった名手が騎乗した良血馬だった。 第88回日本ダービー(5月30日、東京芝2400m、3歳GI)で、福永祐一が手綱をとる4番人気のシャフリヤール(牡、父ディープインパクト、栗東・藤原英昭厩舎)が優勝。管理する藤原調教師は2010年のエイシンフラッシュに次ぐダービー2勝目。福永にとっては、18年ワグネリアン、20年コントレイルに次ぐダービー3勝目となった。 圧倒的1番人気に支持された横山武史のエフフォーリアは鼻差の2着に惜敗した。 「早すぎるのですが、サトノレイナスも動きました」 横山は、ゲートからエフフォーリアを出して行った。1枠1番からの発走だったので、外から囲まれないよう、前のほうのポジションを取りに行ったのだ。この積極策で絶好位の