20周年を迎えたJリーグでは、日本における「ビッグクラブ」が必要であるか否かが盛んに議論されてきた。ビッグクラブ候補として最もよく名前が挙がるのは最多のタイトル獲得数を誇る鹿島アントラーズであったり、最多のサポーター層を持つ浦和レッズであったりするが、それはおそらく妥当なところではあるだろう。 だが先週の1週間を通して、国際レベルの選手の輩出という点で最も素晴らしい仕事をしている日本のクラブがどこであるかが改めて確認された。セレッソ大阪である。 金曜日には、長居スタジアムに詰め掛けた大勢のサポーターは、地元チームが(主力選手の柿谷曜一朗、山口螢、扇原貴宏を欠きながらも)マンチェスター・ユナイテッドをあと一歩まで追い詰める様子を目撃した。 2-2の引き分けに終わった試合で特に輝きを放ったのはセレッソの2人の得点者、20歳の杉本健勇と18歳の南野拓実。2人は試合後にデイビッド・モイーズの称賛を