ネオコンサーバティズム(新保守主義)とネオリベラリズム(新自由主義)。この、米国が信望し世界に広めてきた2つの「ネオ」は、泥沼化したイラク攻撃、サブプライム・ショックの深刻化で、その勢いは急速になくなりつつある。 「米国型民主主義を世界に広めることは、米国の使命である」 『ネオコンの論理』(光文社)を著した米国の政治評論家、ロバート・ケーガン氏は、かつてこう断言した。この独断的で偏屈的な思想に基づいて行動した結果、イラクには民主主義が誕生するどころか、未だにカオスの状態となった。この大失策でネオコン思想は急速にパワーを失っていく。 蓄積が進む資本のさらなる蓄積を求めて、このネオコンとある種、連関しながら膨張してきたのがネオリベこと新自由主義と言える。米国がイラクで公共事業の完全民営化や外資開放を押し進めたように、ネオリベは規制緩和、公的部門の民営化、金融の自由化などを推進する。 こうしたネ
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