新連載コラム『フミ斎藤のプロレス読本』プロローグ01は「どうして『バンプをとった者にしかわからん』なのか」の巻。筆者はマサ斎藤とニック・ボックウィンクルからプロレスの定義を学んだ(Photo Credit:Fumi Saito) 199X年 「ねえ、なんかおもしろいはなし、ない?」 マサ斎藤とぼくの会話はいつもこんなやりとりからはじまる。質問をしているのはぼくではなくてマサさんのほうだ。 プロレスラーは、知りたがり屋さんの集まりだ。他人が自分のことをどう思っているかとか、どうウワサされているかとか、そういうことにいちばん興味があって、その次はほかのボーイズ(レスラーたち)や他団体のことだ。 「なあ、全日本はまだお客が入ってるみたいだなあ。どうしてかな?」 「試合はたしかにおもしろいですから……」とぼく。 「なあ、メガネはどうなると思う?」 “メガネ”とは、天龍源一郎の――メガネスーパーがオ
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