日教組批判発言などで昨秋に国土交通相を辞任し、無所属で7選に挑んだ宮崎1区の前職、中山成彬氏(66)は、民主などの推薦を受けた新顔に及ばなかった。不出馬宣言をひるがえした戦いは敗北に終わった。 「あまりにもあっけない落選。申し訳ない」 午後8時の開票開始直後に落選の速報が流れ、その約10分後、宮崎市内の事務所で約50人の支持者に頭を下げた。「全国的な民主党ブームの中、県民の冷静な判断を求めたが」と目を潤ませた。 昨年10月に不出馬を表明し、衆院解散直後の7月22日に撤回。元参院議員の上杉光弘氏(67)を後継候補に決めていた自民県連が反発し、党本部が2人への公認を見送り、自民支持層は分裂した。 自民党の町村派事務総長として景気対策をまとめた実績を訴え、参院議員の妻恭子氏の応援も受けた。落選決定後も「日教組教育が浸透するとこの国はダメになる」と主張し、「政治家として国の行く末を見届ける