小田原城の天守閣を木造に建て替えよう。小田原の歴史をあらためて学びながら、小田原の市民から集めた資金で、小田原の職人を総動員して、小田原の森で伐採した木材を使って。小田原では今、そんな「地産地消型お城づくり」のようなスケールの大きいプロジェクトが動きはじめています。 鉄筋コンクリートの天守閣はもういらない。 みなさんは、小田原城をご存知ですか?ぼくら地元民にとっては、箱根の玄関口である小田原のランドマークであり、その周辺も含めた西湘エリアのシンボルでもあり、また東京駅を出発した東海道新幹線の乗客にとっては、車窓から最初に見える城でもあります。築城は、15世紀。戦国時代には、豊臣秀吉に敗れるまで約100年に渡って、北條早雲など北條五代の拠点として繁栄しました。 これから春の桜シーズンを迎えると、多くの花見客が訪れる小田原城。天守閣の展望台は高さ約60m。 かつて小田原城内の動物園には日本一高