トップニュース働くことの意味って何だろう――34歳で一年間のモラトリアム期間を選択した「無職さん」が出した答えとは? 『34歳無職さん』(いけだたかし/KADOKAWA) 働きたくない――。社会人経験がある人ならば、誰しも一度はこう思ったことがあるのではないだろうか。けれど、いざ無職になったとしたら。大半の人が慌てて次の職を探すと思う。働くことが嫌だとしても、やはり収入がない状況というのは不安なものだ。 しかし、『34歳無職さん』(いけだたかし/KADOKAWA)の主人公は違う。勤め先が潰れてしまったことを機に、「一年間無職でいよう」と能動的に無職という立ち位置を選択したのだ。本作は、そんな彼女の何気ない毎日を追いかけた、実に淡々としている作品である。 作中では、主人公の名前が明かされないため、ここでは便宜上「無職さん」と呼ぶことにするが、そんな彼女の毎日はとっても地味。卵やタマネギを特売
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