昨年8月末、1枚の画像がインターネットのあちこちでシェアされて、大きな反響を呼んだ。 「宝塚でルパン三世?wwwwww」 そう、あの宝塚歌劇団で『ルパン三世』を舞台化するというのだ。 画像はそのポスターだった。中央には宝塚風メイクをバッチリ決めて赤いジャケットを羽織った男役スター。周囲にはもちろん、次元大介、石川五ェ門、峰不二子もいる。さらに、あのガニ股でダミ声の銭形警部まで、宝塚スターが完全再現! その振り切った表情も話題になった。 そして季節は流れて2015年、ついに宝塚雪組公演『ルパン三世 ―王妃の首飾りを追え!―』が初日を迎えた。まずは本拠地である宝塚大劇場での公演を終え、2月20日から3月22日まで東京宝塚劇場での公演が行われる。筆者は幸運にも初日公演の直前に行われたゲネプロを見ることができた。いや、これがすごかった! 今回の宝塚版『ルパン三世』は、脚本と演出を兼ねる小柳奈穂子に