帯のコメント「【全女/大仁田/週プロ】と聞いて血が騒いだ、最近退屈なアナタ。必ず買いましょう」菊地成孔氏、大喜び! 本書を自伝風青春小説として読んでみると……胸を張って「最高だぜ!」と言いたい。プロレスについての知識や先入観がないぶんだけよけいに、すこぶる面白い一冊なのである。 重松清 編集長はめちゃくちゃだし、著者の小島和宏が担当した大仁田厚らレスラーの破天荒さもすごい。いい加減だけど抜け目がない。ずるいけど愛嬌もある。小島が描く編集者やレスラーたちの、迷惑なほど濃すぎる個性が魅力的だ。 亀和田武 不思議なものでプロレスというジャンル自体は衰退の一途をたどっているが、プロレス本は相変わらず実におもしろい。去年の「1976年のアントニオ猪木」もめちゃくちゃ面白かった。2年前くらいに出た「大槻ケンヂのプロレス・格闘技世紀の大凡戦! 」も面白かったし、もっと前に出た金子達仁氏の「泣き虫」も好き