気どるな、力強くめしをくえ!「大衆食堂の詩人」といわれた、後期高齢ステージ4癌男、エンテツこと遠藤哲夫のブログ。 『dancyu』4月号うどん特集の取材で、以前から気になっていた、うどんと蕎麦の文化の大きな違いについて、ますます気になるばかり。 取材のときも、うどん屋のみなさんは、「うどんは蕎麦と違って、決まりごとなんかないんです、気楽な食べ物なんです」てなことを言った。『dancyu』うどん特集の扉エッセイでも、北尾トロさんが、「蕎麦道、ラーメン道というものはありそうだが、うどんに道は似合わない」「うどんは極めるものではなく、とても日常的な食べ物だ」と書いたりしているのである。 蕎麦は、なんだか神秘的で神々しい、堅苦しい。別の言い方をすれば、もったいぶっている。なんだか、例の伝統的流派の「日本料理」のようでもある。じつに、ペダンチックなリクツと精神によって飾られている。それは、たぶん、「