辛来飯を受け継いだ飯塚さん(中央)と宮田さん夫妻。旧店舗と同じ形の器に盛られ、味も見た目もかつてのままだ 昨年7月に閉店した東京都中央区銀座の老舗カレー店「ニューキャッスル」が、味を受け継いだ常連客の手で15日、旧店舗と同じ、銀座2丁目で復活する。 野菜と果物をじっくり煮込んだ独特の味との再会をかつての常連客も心待ちにしている。 同店は1946年開店。初代の柳田嘉兵衛さん(故人)が「辛来飯(からいらいす)」と名付けた、甘さの後にじわりと辛さが口に広がるカレーは、多くのファンを生んだ。95年に娘婿の宮田博治さん(71)が2代目として店を継いだが、木造の店舗は老朽化が進み、昨夏、惜しまれつつも、66年の歴史に幕を下ろした。 今回、3代目店主として店を復活させるのは、銀座のクラブで働いていた飯塚健一さん(35)。5年来の常連客で、ふらりと立ち寄って食べた「衝撃的な味」にとりつかれた。毎週のように