ロボットのプラモデルといえば、誰しも真っ先にガンプラを想起すると思うが、ガンプラが登場する前の1970年代のロボットたちを覚えているだろうか? バンダイ製の「ゲッターロボ」や「超電磁ロボ コン・バトラーV」などのプラモデルは動力やギミックを重視した不格好なものばかりだったが、あえてその雰囲気を損なわず、ぎっしりと精緻なディテールを加えた作品をつくり続けている異色のモデラーがいる。それが、タンゲアキラさんだ。 タンゲさんのプラモデル作品は近年、「週刊実話ザ・タブー」や「昭和少年カルチャーDX」(おおこしたかのぶ著・辰巳出版)などにカラーで紹介されているため、目にした方も多いのではないだろうか? 今回は、タンゲさんご本人に会うことができたので、「なぜレトロなプラモデルにこだわって作るのか」、直接うかがってみた。 好きなところは好きな方法で作り、嫌いなところはバッサリと切り捨ててもいい ── タ