映画公開を目的とせず、ビデオでの販売やレンタルを主とする作品として1989年に東映がスタートした「Vシネマ」。スタートから30年が経過した「Vシネマ」は、中高年のファンから愛され、多くの作品が作られてきたが、ビデオの衰退と共に一時その存続が危ぶまれる時代もあった。だが、近年配信によって、従来のファン以外に若い女性など視聴層を広げているという。なかでもそのシーンをけん引しているのが、シリーズ37作を数えスピンオフも作られている本宮泰風が主演を務める『日本統一』。警察の暴力団への規制強化に伴う規模縮小など、現実では締め上げがきつくなっているなかで、この『日本統一』をはじめとする「任侠作品」がなぜいまだに多くの人に愛されているのか。「Vシネマ」黎明期から多くの作品に携わってきた本宮に、「Vシネマ」の現状と今後について話を聞いた。 「任侠世界」をBL的視点で見る女性ファンの存在に驚き インタビュー