2008年2月26日、中国安徽(Anhui)省合肥(Hefei)の市場で売られるニワトリ。(c)AFP 【4月8日 AFP】高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)のヒトからヒトへの感染例が、中国で確認された。中国疾病予防抑制センター(Center for Disease Control and Prevention、CDC)が8日、英医学誌「ランセット(The Lancet)」で報告した。これまでの感染例は鳥からヒトが大半で、ヒト間感染は非常に特別な条件下に限定されていたが、この感染経路が広まるという懸念が現実となりうる。 報告されたのは鳥インフルエンザで死亡した24歳の男性の例で、亡くなる前に父親に感染させたとみられる。CDCのYu Wang主任研究員によると、過去4年の間にわずかな例でヒト間感染が疑われてきたが、これまではきわめて特殊な状況下で「限定的で持続性はない感染例」とされてきた