ツアーごとにさまざまな試みを取り入れているサカナクションだが、今回は幕張公演および大阪城ホール公演でドルビーの6.1chサラウンドシステムを導入し、さらに幕張公演では計228本のスピーカーを使用。臨場感のあるサウンドで最新作「sakanaction」や過去の楽曲を再現してみせた。 5月19日公演のオープニングは山口一郎(Vo, G)の自宅で制作が行われた「sakanaction」を紹介するように、室内の様子や機材の映像が上映される。スピーカーから流れるサウンドは足音などから次第に水の中に潜っていく音へと変わり、「INORI」のイントロへとつながっていく。それに伴い自然と拍手が起こり、ステージにはラップトップコンピュータを前にした5人の影が。山口が手をあげるとオーディエンスの歓声が響き、場内は一瞬でダンスフロアへと変わる。間髪入れずに始まった2曲目の「ミュージック」では、一瞬ステージが暗くな