「食」のリスクとリテラシーを考える 「食」のリテラシーの重要さが叫ばれている。 しかしそのメッセージが指し示すものはまちまちだ。 怪しい「食育」の重要さを叫ぶ者もあれば、 過剰に「遺伝子組み換え作物」「食品添加物」「化学調味料」 「発がん性物質」「農薬」などの危険性を訴える者もいる。 「食」のリテラシーが、より確かな食のリスク情報を把握し、 行動することなのであれば、 こうした「誤ったリスク情報」がメディア上に溢れる現状を是正しない限り、 その実践は困難なように思える。 このように、平時においても食をめぐる混乱が頻発する中、 東日本大震災以後はさらに、「放射性物質」と「食」をめぐる議論が盛り上がっており、 それもまた、必ずしも適切な報道がなされているとは言えない現状がある。 食をめぐる報道をどう理解すればいいのか、徹底的に討論する。 ■出演 小島正美(毎日新聞生活報道部編集委員) 松永和紀