Skypeが登場してから約2年。初めはおもちゃだと思われたSkypeは順調に成長し,企業でも採用する事例が徐々に増えてきた。しかし,Skypeは管理が困難だったり,内線専用に使うことはできない,着信転送などの機能がないなど,企業にとっては使いにくい面があるのも事実。企業の電話を全面的に置き換えるといったことは将来像としても想像できない。 しかし,企業の電話システムを完全に変えてしまう可能性を持つ製品が登場してきた。米ディジウム社のマーク・スペンサー社長が開発したAsteriskというIP-PBXのソフトウエアだ。何が画期的かというと,ソフトウエアのソース・コードを公開して誰でも修正できるオープン・ソースとして作られていることだ。 現在,企業向けのIP-PBXは独自のハードウエアで提供されるもの,ソフトウエアで提供されるものとある。どちらにしてもそのソフトあるいはハードを開発した会社にしばら