電力食い「データセンター」のために超高圧変電所まで出現 Amazon、Google…「印西市」に次々建つ理由 膨大な情報処理のためのサーバーなどを置く「データセンター」(DC)が千葉県印西市に集積し、電力需要が急増している。対応のため市内には超高圧変電所が新設され、6月5日までに運転を始める予定だ。生成AIの普及でDCはさらに増える見込みで、見直し議論が始まったエネルギー基本計画でも電力確保策が焦点になっている。(砂本紅年)
将棋の王位戦と女流王位戦(いずれも東京新聞主催)のタイトル保持者同士による恒例の「王位・女流王位記念対局」が、今年も大阪市の関西将棋会館で行われた。藤井聡太王位(21)=八冠=と里見香奈女流王位(31)=女流四冠=による対戦は先手の里見女流王位が107手で勝ち、大金星を挙げた。 対局は平手で、持ち時間が王位10分、女流王位60分のハンディ戦。両者の対決は4期連続で、これまで藤井王位が3連勝していた。里見女流王位は9回目の記念対局で、王位から初白星を挙げた。今世紀に入り、記念対局で女流王位が勝利するのは清水市代女流七段(2001、04年)、石橋幸緒さん(09年)=退会=、甲斐智美女流五段(11年)=引退=に続き5回目。 対局は、里見女流王位が得意の中飛車戦法を選び、玉を銀冠に囲った。藤井王位は左美濃で対抗し、持久戦模様に進んだ。藤井王位が7筋から仕掛けたが、里見女流王位は機敏な反撃で一歩得に
ハードボイルド小説の名手で、直木賞作家の原尞(はらりょう)さんが逝った。西新宿に事務所を構える「私立探偵・沢崎」シリーズで読者を魅了した。探偵が活躍した街を、長年担当した編集者と歩いた。 <原尞(はら・りょう)> 1946年、佐賀県生まれ。九州大学文学部卒。88年「そして夜は甦(よみがえ)る」でデビューし、89年「私が殺した少女」で直木賞受賞。「私立探偵・沢崎」シリーズの長編5冊、短編集1冊を残し、今年5月に76歳で死去。
「旅するサンドイッチ」の出演者。左から時計回りで伊藤万理華さん、富田望生さん、遠藤雄弥さん、寺島進さん、宮崎美子さん 群馬県高崎市を舞台にしたドラマ「旅するサンドイッチ」が二十三日正午から、テレビ東京系列で放送される。「絶メシリスト」などに続く市のシティープロモーション事業の一環で、農業をテーマにしたテレビドラマでは第二弾。全て市内で撮影し、地元の農産物をふんだんに使って市や農業の魅力をアピールする。(石井宏昌) 各地を巡り、地域の恵みを使った手作りサンドイッチを提供するフードワゴンを営む女性が主人公。高崎で出会った農家の家族と交流し、対立する父と息子のわだかまりを解消しようと奮闘するストーリー。高崎産の新鮮な野菜や果物をたっぷり挟んだサンドイッチが鍵となる「おなかも心も満たす」ヒューマン・グルメドラマという。
新型コロナウイルスワクチンの1回目を、国民の約半数が打ち終えた。データが蓄積され、米ファイザー製、米モデルナ製それぞれの特徴が見えてきた。厚生労働省の研究では、モデルナ接種後に発熱した人の割合はファイザー接種後の2~3倍に上ると判明。諸外国より突出して多く、日本特有の現象だ。2回のワクチン接種を完了しても陽性になる「ブレークスルー(突破)感染」の危険性も残る。(沢田千秋) 「頑強な自衛隊の方でさえ、4割が病休したのはちょっとショック」。ワクチン副反応の調査を担う厚労省研究班の代表、伊藤澄信・順天堂大客員教授は、副反応検討部会で率直にそう述べた。モデルナの調査は自衛官を中心に行った。2回接種後、4割が「仕事にならない状況」だったという。
主催者の情けないニュースばかりが話題になるが、五輪の理念を感じさせる出来事があった。「福島の人々がファーストクラスの運営をしてくれた」。ソフトボール米国代表のエリクセン監督の言葉だ。 22日、福島あづま球場での日程を終了。会見で「復興五輪」の意義について私が聞くと、回答は熱を帯びた。「コロナ対策でメディアが外に出られず、福島が美しく、安全なことを世界に伝えられなかったことが残念」と悔やんだ。そして「桃はデリシャスだった」と笑った。ホテルで6個も食べたという。
半ば観光のようなハワイ視察を行っていた総合研究大学院大学学長らは、「予算がない」と教職員に痛みを強いる裏で、自分たちの報酬や賞与を引き上げていた。「増額に相当するだけの仕事をした」と開き直る執行部。労働条件を下げられ退職せざるを得なかった元非常勤職員の女性は、悔しさをにじませる。 (中沢誠) 視察の半年前の二〇一七年八月、神奈川県葉山町の総研大本部の講堂に教職員が集められた。右肩下がりを続ける国からの運営費交付金と、増加する人件費のグラフを示したペーパーが全員に配られた。 今後の大学運営について一通り説明した長谷川真理子学長が、こう語り掛けた。「現在の本学の財政状況は本当に大変なことなので、ご理解いただいた上で、皆さん一緒に頑張ってほしい」。続いて登壇した財務担当の中村幸男理事は、早急な人件費削減の必要性を訴えた。
米国を除く十一カ国が参加する環太平洋連携協定(TPP)締結に必要な関連法案が二十四日午後の衆院本会議で、与党などの賛成多数で可決され、衆院を通過した。政府・与党は今国会での成立を急ぐが、野党は議論が不十分と反発しており、参院での審議が焦点になる。 法案は、畜産物価格安定法や著作権法などの関連十法を一括して改正する。輸入品増加で影響を受ける畜産農家の赤字を補う制度の拡充や、著作権保護期間の延長などをTPP発効に合わせて実施できるようにする。
真夜中にふとつけたテレビで、アニメ番組に見入った経験はないだろうか。土曜日曜の朝夕に放送されるアニメとは明らかに異なる趣。多くの局が現在、こぞって深夜にアニメを放送している。作品が多いことには、それなりの理由があるらしい。 (鈴木学) 「MONSTER」(二〇〇四~〇五年、日テレ)、「DEATH NOTE」(〇六~〇七年、同)、「のだめカンタービレ」(〇七年、フジ)、「けいおん!」(〇九年、TBS)、「進撃の巨人」(一三年、東京MXテレビ)。深夜に放送されたアニメ作品の一部だ。原作も人気で、ドラマ化や実写映画化された作品もある。 アニメ評論家の藤津亮太さん(46)によると、一九九七年にテレビ東京が再放送した「新世紀エヴァンゲリオン」が高視聴率をマークしたことから深夜枠の開拓が進んだ。試しに七月十三日から一週間、番組表でアニメ番組を数えてみた。 NHKと民放五局(日テレ、テレ朝、TBS、テレ
パートや派遣社員など非正規労働者の数が過去最多を更新した。安倍晋三首相は自らの経済政策で「順調に景気は上がっている」と強調し、その象徴として雇用の増加を挙げるが、実態は非正規労働者の急増に支えられ、逆に、正社員などの正規雇用は減っている。しかも、安倍政権は正社員をさらに減らすことにつながる政策を実行しようとしている。 (我那覇圭、関口克己) 総務省が十三日に公表した労働力調査によると、今年四~六月期平均の非正規労働者数は一年前より百六万人増の千八百八十一万人で、統計を取り始めた二〇〇二年以降、最多となった。雇用者総数が一年前より五十三万人増えたのに対し、正規雇用は五十三万人減った。確かに雇用全体の「数」は増加したが「質」は悪化した。 政府は六月に決めた成長戦略で、産業競争力の強化策の柱に雇用制度改革を掲げた。具体的な施策の一つが勤務地や職務を限定した「限定正社員」の導入だ。福利厚生は一般の
米グーグルが先月、米国で音楽配信事業に参入し、日本でも同様のサービスを始めるのは時間の問題とみられている。国内の音楽配信事業は市場が頭打ち状態となっており、グーグルが“救世主”的存在になるのか注目が集まっている。 (林啓太) グーグルが十一月十六日に始めた音楽配信サービス「グーグル・ミュージック」は、配信する楽曲数が千三百万曲以上。購入しクラウドを介してデータセンターに保存した楽曲を、パソコンやスマートフォン(多機能携帯電話)など複数のネット端末で聴くことができる。米国以外での開始時期は未定だが、「グーグルのサービスは世界的に展開していくのが原則」(グーグル広報)で、日本での配信も遠からず始まるとみられる。 調査会社コムスコア・ジャパンによると、日本のスマートフォンの基本ソフト(OS)別シェアはグーグルの「アンドロイド」が半数以上だが、約二千万曲を擁する米アップルの配信サイト「アイチューン
原子力関係予算を握る経済産業省と文部科学省が福島第一原発事故の一カ月後、原発の立地自治体などに交付金を支給する規則を全面改正し、新増設時の交付額を増やす一方、既設の原発では発電実績に応じて交付額を決める方式に変更していたことが分かった。事故収束に向けた見通しが立たず、原因究明もままならない時期に、新増設や運転を後押しする改正をしていたことになる。 改正したのは「電源立地地域対策交付金」の交付規則。四月十三日に改正され、海江田万里経産相と高木義明文科相の連名で、同日付の官報に告示した。経産省原子力安全・保安院が福島第一原発事故の国際評価尺度を、旧ソ連チェルノブイリ原発事故と同じレベル7に引き上げた翌日のことだった。 改正規則では、原発を新設したり増設したりする際の交付金の単価を増額。発電能力(出力)百三十五万キロワットの原発を新設する場合だと、運転開始までの十年間に立地自治体へ支給する額は、
今年は、4年に1度の冬季五輪とW杯サッカーが重なったため、視聴率は総合トップ10のうち、スポーツ中継が9番組を占めた。一方「生中継」と並ぶテレビの華であるドラマは、25%超えが皆無という残念な新記録が生まれた。また新たなテレビの顔としてジャーナリストの池上彰さんが躍り出た感がある。 (宮崎美紀子) 一昨年は、NHK大河ドラマ「篤姫」が29・2%を筆頭に何度も25%超えを達成、木村拓哉主演のフジ「CHANGE」も最高27・4%、仲間由紀恵の「ごくせん」は同26・4%を記録した。 だが昨年は、大河の「天地人」26・0%、TBS「JIN−仁−」最終回25・3%と、25%超えはわずか二本に。そして今年、ついに皆無になった。NHK、民放、現代劇、時代劇問わずドラマが一本も25%を超えなかったのは、一九六三年のビデオリサーチの視聴率調査開始以来初めてという。 そんな中、NHK「ゲゲゲの女房」は、初回視
ラジオ放送局の苦境が続いている。景気低迷で広告費が減る中、音楽をダウンロードできるインターネットの普及により若者のラジオ離れが進行。これが一段の広告費の減少を招いているためだ。名古屋市では外国語放送のFM局が九月末で放送を停止し総務省に免許を返納する見通し。神戸市では別のFM局が経営破綻(はたん)し、十月一日に他局へ事業を譲渡する。 (上田融) 今月で放送を停止するのは愛知国際放送(名古屋市)。二〇〇五年の愛・地球博(愛知万博)開催を前に地域の国際化に対応しようと二〇〇〇年に外国語主体の放送を開始した。しかし業績は振るわず、一〇年三月期に二億一千七百万円の純損失を計上。累積赤字は二十八億円に達した。
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