今週、NHKBSで横溝正史の金田一耕助シリーズの 映画が放映されています。 「犬神家の一族」「悪魔の手鞠唄」「獄門島」 何度も観ましたが、やはり面白いですね。 原作の物語は戦後の土着的で、閉鎖的で、超封建主義な 風習が残る村や島が舞台です。 その土地の地主や網もとなど、お金や権力を 持ったものに牛耳られ、その人たちに理不尽な扱いを受け、 その不平等な人生を甘んじて受けなければならなかった人々の 悲しみや運命。 その人たちは、決してその村から離れる事もなく、 怒りをぶちまけることもなく、ただ淡々と日常を 過ごしていく。 そしてそこから生まれる恐ろしい殺人事件・・・ 昭和生まれのわたくしは、なんとなくこの 超封建的で閉鎖的な世界をうっすらと理解できるけど、 平成生まれの人にとっては、別の国の出来事としか 思えないかもしれません。 あの映画の湿気のあるような重苦しさみたいなのは、 昭和という時代
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